ソーラーシェアリングに取り組む上で気になるのはやはり、作物への影響や採算が合うのかどうか、
20年間の耕作が不安といったことと思います。
今回はソーラーシェアリングを実際に導入され、事業に取り組んでおられる農家さんの生の声をお届けいたします。
【稲作】静岡県藤枝市 岩本 様
・検討前のお悩み
稲作の場合、農期は約5カ月。 約7か月は遊ばせているため農地をより有効活用したいとは以前から常に考えていました。
農作物を作るためには、手間や肥料などの経費が掛かる割に収入が安定しない。今後の農業に不安がありました。
・ソーラーシェアリングに注目したきっかけ
遊ばせている時期に野菜とか作物を作るとなると、年齢的にやっぱり厳しいものがありました。
ソーラーシェアリングなら遊ばせている時期も勝手に発電してくれるので。
・お米の生育状況や品質について
順調です。特に最近は猛暑で稲にも高温障害が出ていて、かえって太陽光パネルの影が出来たおかげで、
他のソーラーシェアリングのない田んぼより品質も生産量も良い年があるくらいです。
・独自の稲作ソーラーシェアリングの研究について
ソーラーシェアリングのところは特に気を使ってます。1年目の時は少し倒れた時もあったので、2年目以降はそれを考慮して……
【ブルーベリー】静岡県静岡市 千代 様
・検討前のお悩み
今のソーラーシェアリングの場所は、元々椿園でした。ただそれだと固定資産税も払えないし、土地の有効活用をしたいというのが一番でしたね。
・導入への不安
ソーラーシェアリング設備は20年という耐用年数があるけど、20年後30年後には設備をどうしようかということは頭の片隅にはありますね。
導入する農地も小高いとこにあって、風の影響がどうかなぁとも思っていました。でも大型の台風にも耐えましたからね、大丈夫でしょう。
・売電の調子
すこぶる順調で、当初の予定よりも売電量、売電収入はちょっと多いですね。設置した場所が小高い農地なので、お日様が朝日が出ればすぐ当たるし、
夕方山に沈むまでずっと当たってるから、効率がすごくいいんだなと思います。
・ブルーベリーの生育状況や品質について
品質も生産量も順調順調。遮光率もいまの割合で全く問題ないですね。もっと遮光してもいいかもしれないです。 あえて支柱を……
お二方のほかにも、お茶や畑作(大根・落花生・里芋など)、レモンといった作物を栽培、耕作されている農家さんの声もご紹介しています。
ご紹介した水稲、ブルーベリー、茶、大根、落花生、里芋、レモン以外の作物でも実例があり、ソーラーシェアリングは幅広い作物に対応できます。
他の作物や適応作物の考え方はこちらで確認できます。