今の日本の【農業と太陽光】に対しどのように思いますか?
先日、経済産業省が平成27年度9月末時点の再生可能エネルギー発電設備の導入状況を公表しました。
メガソーラーなどの「非住宅用太陽光」の設備認定容量が『-200万kw』と大幅なマイナスになりました。
太陽電池モジュールの国内出荷量ですが、
平成27年度の第2四半期(7月~9月)は前年同期比23%のマイナスとなっています。
これは太陽光発電自体の減少傾向を表しています。
2016年の太陽光市場はさらに縮小される事が予想されます。
一方で農地転用の仕組みを活用し
耕作放棄地に太陽光発電設備を設置する取組みが増えています。
背景には「耕作放棄地は雑草対策や税金などの支払いで負担だけが発生してしまう」という事情があり、
売電による収入でその負担を軽減させたり、黒字化しようと農地転用に踏み切る農家さんが増えています。
そしてさらにその背景にあるのは
「農業従事者の減少と平均年齢の上昇」が顕著で後継者問題を抱えている方が非常に多いということです。
平成22年には260万人もいた就農人口が平成27年には209万となり、なんと5年で50万人も減少しています。
耕作放棄地は滋賀県に匹敵する42万ヘクタールを超えて年々増加傾向にあり、
政府は耕作放棄地に対する固定資産税を現状の1.8倍に引き上げることを検討しています。
農家さんが、耕作放棄地に太陽光発電設備を設置することにより、
・農地を再生したい
・農業を楽にしたい
・若い人に少しでも農業に興味をもってもらいたい
・・・これが本音かもしれません。
「農業をする」という事を前提として太陽光発電を設置する「ソーラーシェアリング」の普及と共に、
食料自給率とエネルギー自給率の向上に貢献し、【持続可能な循環型社会の大切さ】を伝えていきます。