先日、静岡県島田市にて榊のソーラーシェアリングの工事を着工しました。
今回は雑草が生い茂り耕作が滞っていた土地を整地し、杭の打ち込みまで行いました。
以前、ブログでも榊ソーラーシェアリングの現場で「相性が良い」と書きましたが
そもそもなぜ相性が良いのでしょう?
実は、榊は直射日光に弱く、半日陰~日陰を好むため
ソーラーシェアリングの下の日陰が榊にとってちょうど良い環境となります。
また霜にも弱いため、太陽光パネルが霜除けとして榊を守る役目をしてくれます。
スマートブルーは、お茶栽培の盛んな静岡にありますが
ソーラーシェアリングは榊同様、お茶にとっても利点があります。
お茶はある程度の日光は必要ですが、必要以上に日光に晒されると
渋みが増し旨味を損なってしまいます。
また榊と同じように、霜に弱いお茶。
そのため、元々霜除けのために黒い被覆資材(寒冷紗)を掛けることで、
不必要な日光からもお茶を守り、より美味しいお茶になりました。
寒冷紗を掛ける場合、直接お茶畑の上に掛けることもありますが
単管パイプ等でできた架台に掛け、大きなハウスのような形にすることがあります。
そこでソーラーシェアリングを設置した場合、架台が単管パイプの役割を果たし一石二鳥となります。
今まで寒冷紗のためだけに単管パイプの架台を立てていた農家さんは
その出費が抑えられるようになりました。
耕作が困難だった土地を利用し、作物の特性にあった環境を提供し、品質向上にも役立つソーラーシェアリング。
今回着工した榊の農地もこれから見守っていきたいと思います。