静岡県磐田市の水田が広がる農業地帯の一画で、
農業ICTと施設栽培が組み合わさった次世代型ソーラーシェアリングを導入し、
この程農業経営を開始致しました。
随時見学会を開催しておりますので、ご興味のある方は以下をご覧ください。
今回は、オフグリッド(自家消費)と全量売電を両立させた蓄電池搭載のハイブリッドソーラーシェアリングについてご説明致します。
本事業と当圃場の概要
まずは本事業の概要をご説明致します。
ソーラーシェアリングの架台をビニールで覆い、施設栽培を行います。
施設内では養液灌水システムによりブルーベリーを栽培します。施設内の環境を監視・制御する農業ICTを搭載し、営農の効率化と高収益化を実現します。
作業が大変なイメージのある農業ですが、少ない手間と時間で収益を挙げられる事業モデルとなっているため、新規就農者の方でも安心して農業を始めることができます。
実際に、当圃場は長く耕作ができない状態の農地でしたが、今回の事業を機に地元の若手が新規就農することで農業を再開します。
現在は施設内でブルーベリーを、通常のソーラーシェアリング下でサカキを栽培していますが、
将来的には施設栽培でより高単価な作物の栽培を検討しています。
全量売電とオフグリッド(自家消費)の両立
作物の栽培を補助するために、施設内の気温や湿度、土壌のPH値等を監視・制御する最新の農業ICT機器類を取り付けています。
その他、ブルーベリーの養液灌水装置の制御盤や
井戸水の電動汲み上げポンプ、ビニールの全自動巻き上げといった
耕作を補助する設備の電源を、自家消費用に設置した太陽光発電パネルで賄います。
発電できない夜間は、昼間のうちに蓄電池に貯めておいた電気を利用します。
FIT法を利用した全量売電とオフグリッドが両立された、いわばハイブリッドソーラーシェアリングです。