就職活動の情報開示が3月1日から開始され、各地で合同企業説明会が開催されています。
学生は行きたい業種や企業が出展する合同企業説明会に参加すると思いますが、企業側からすれば、数多くの合同企業説明会の中からどこに出展すればよいのでしょうか?
中小企業の採用担当者が、採用事情の裏話とちょっとだけの本音をご紹介します。
企業が合同企業説明会に参加する場合には、大きく分けて2つあります。
・リクルート関係の情報サイト主催の説明会への参加。
・地元の学校主催の企業説明会への参加。
多くの企業が前者の情報サイトの説明会に参加されると思います。
しかし・・・
情報サイト主催は多くの学生が来ますが、参加するには結構なお金が発生します。
加えて、中小企業は認知度が低いため学生が寄ってくれないことも多々あり・・・
それらを踏まえると、おいそれと出展できるものではありません。
では中小企業は学生にアプローチできないのか。
もう一つの選択肢として、学校主催の合同企業説明会に出展します。
利点としては2点あります。
・学校主催のため参加コストが安い。
・事前に学校・学部をリサーチでき、どのような学生が参加するか推測できる。
先日、実際に学校主催の合同企業説明会に出展してきました。
今回は静岡大学主催の説明会でした。
中小企業の弊社が学生にアプローチできる貴重な合同企業説明会です!!
今回出展した静大就職祭は、普通の合同企業説明会とどこが違うのか?
・地元大学の学生に直接アプローチすることができる。
・中小企業でも参加しやすい。
・大学主催であるため、ある程度の学生人数が確保されている。
当時は十数名の学生が弊社ブースにお越しくださいました。
3月1日を過ぎると大手企業が告知活動開始となり、中小企業は多くの情報によって埋もれてしまいます・・・
つまり、中小企業が学生にアプローチをするには、実際に学生と会う機会を増やすしかありません。
弊社では合同企業説明会への出店のはか、マネジメントゲーム研修の開催や大学ゼミ主催の学生と社会人との交流会への参加など、あの手この手を駆使していますが、どうしてここまでしても、なかなか学生は中小企業に目を向けないのでしょうか?
いろんな要因があると思いますが、個人的な見解を書かせていただきます。
・学生に対する有効求人倍率数が高い。
⇒氷河期時代が0.99で、現在は1.5倍です。学生は企業から引く手あまたの状態です。
・中小企業が学生に認知されていない。
⇒多くの学生が、求人サイトで大手の情報に目を向けてしまいがちです。
・中小企業=つぶれてしまうイメージがある。
⇒大手がつぶれる時代なのに・・・
・情報が多すぎて、どの情報が自分にあっているか判断がしにくい環境になっている。
⇒インターネットが普及したため、多くの情報があります。この中から自分にあった情報を
見つけ出すことが難しくなってます。昔は企業説明会に行って企業を知ることが今よりも多かったと思います。
以上が原因ではないでしょうか。
今後の課題としては、大手に目を向けがちな学生にどうやって中小企業にまで興味を持ってもらうか。
企業側から行動して学生との接点を増やすことが、今後の採用活動に必要だと思います。