農業を行いながら太陽光発電を同じ土地で行うソーラーシェアリング、今では数多くの案件があり、知名度も上がっていますが、まだ実績がほとんどなかった4年ほど前は苦労していました。
当初、ソーラーシェアリングは農水省からの通知により許可を取れば行えるようになったとはいえ、許可を出す役場の方でさえ知識が浅く、明確な判断基準がなく、簡単には設置ができませんでした。
弊社はソーラーシェアリングを広め、日本の農業を救いたい!という思いから、役場の方と連携を取ることや、説明会を行うことなどして、実績と知名度を高めようと活動していました。
そんな折、稲作農家のI様が、自宅の横の田んぼでソーラーシェアリングを行いたいと手を挙げてくれました。
当時はソーラーシェアリング自体珍しい事業でしたが、田んぼで、しかも稲作はさらに珍しく、県内初の試みでした。
数社のテレビ局からの取材もあり、ニュースでも取り上げられました。
僕もチラチラと写っています(笑)
I様が県内初の稲作ソーラーシェアリングを行っていただいたおかげで、その後の稲作やその他の作物のソーラーシェアリングが全国で広まったと言っても過言ではないと思います。
あれから約2年半の月日が流れ、お米も無事3回収穫をすることが出来ました。
そして今まさに、その県内初のソーラーシェアリングの家を挟んだ横隣に2号機を建設しています。
元々ソーラーシェアリングと言えば単管パイプ架台が主流で、弊社でも当初は単管パイプ架台を採用しこの圃場も単管パイプを用いています。
しかし、20年、30年と長く使っていただくことを考えた時、
「もっと強い架台を作りたい!」
という思いから、アルミ架台のソーラーシェアリングを製作致しました。
そして今回はアルミ架台を採用しています。
ということは、家を挟んだ横並びに単管パイプ架台とアルミ架台のソーラーシェアリングが出来るということです!
日本、もしかしたら世界でもそんな場所はないかもしれません。
完成したらぜひ見学に来てください!
新しいことを行うということは大変なことですが、誰かが初めの1歩を踏み出さなければ、今の世の中はなかったかもしれません。
ソーラーシェアリングもさらに進化させ、さらに農業が活発になるための一助を担うべく、今後も新しいことにチャレンジして参ります。