平成27年11月30日付け静岡新聞の夕刊1面トップで、
弊社が施工させていただいた沼津市の茶畑ソーラーシェアリングが紹介されました。
静岡県特産のお茶の生産を続けながら、太陽光発電の売電による副収入も得られる利点から、県内各地で導入が進んでいます。
導入が進む背景には、お茶の取引価格の低迷のほか、お茶と日陰を作る太陽光パネルとの相性の良さがあります。
お茶は寒冷紗(日射を抑制する黒い覆い)をかぶせた、日光を遮る栽培方法が知られています。
こうすることにより、渋みが抑えられた甘みのあるお茶ができます。
太陽光パネルによる影の影響は一見悪影響に思えますが、お茶にとってはむしろプラスの効果をもたらします。
また、お茶は霜の影響を受けやすく、特に新茶収穫の時期に降りる霜は茶農家さんの大きな悩みの一つです。
一般的には圃場の脇に設置された防霜ファンをまわすことで対策を取りますが、
ソーラーシェアリングを設置することで、上部の太陽光パネルが降霜を防いでくれます。
同圃場でソーラーシェアリングを導入いただいたお客様にも、
「トラブルなく、所得向上にもなり、やってよかった」とおっしゃっていただいています。
お茶はソーラーシェアリングと相性がいい作物です。
全国で広がる耕作放棄地の対策や、安定した売電収入による新規就農者の後押しと、ソーラーシェアリングは日本の農業を改善させる可能性を秘めています。