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皆既日食による太陽光発電の出力低下は、電力供給に影響するのか?

今週月曜日のアメリカは、数十年ぶりの皆既日食に沸き上がったようです。

 

現地時間21日に起きた皆既日食は、西海岸から東海岸までを横断するようにアメリカ各地で見ることができました。

なんでも、アメリカで皆既日食が観測されたのは38年ぶり、北米を完全に横断したのは99年ぶりなんだそうです。

一生に一度見られるかどうかの大イベントだけあって、アメリカのメディアは全米各地からライブ中継、NASAも航空機や観測気球を飛ばし上空から中継を行ったようです。さすが、やることがでかいです。

 

私も昨日のニュースで、皆既日食に人々が沸き立つ様子を見ました。

太陽に月が少しずつ覆いかぶさり、数十分後には辺り一面、夜のように真っ暗になると、集まった大勢の人達からは歓声があがっていました。

大統領のトランプさんもホワイトハウスから見られたそうですが、その際太陽を直視しないようにするための眼鏡を外し、側近の「見ないで下さい!」という絶叫を無視し直接日食を楽しまれたそうです。

皆既日食にはしゃぐトランプ米大統領

そんなやんちゃなトランプさん始め、全米が盛り上がった今回の皆既日食ですが、太陽光発電、再生可能エネルギーを扱う企業として気になるニュースがありました。

 

 

カリフォルニア州は再生可能エネルギーの導入に積極的な州で、電力のピーク需要の30%~40%を太陽光発電で賄っています。

今回一部でニュースになっていたのは、皆既日食が起こる時間帯(朝9時~お昼前くらい)は太陽光が地上に届かず発電できないので、電力供給が滞るのではないか、ということです。

電力の40%を太陽光発電で供給しているカリフォルニア州は、特にこの影響が大きいのではないかとされています。

 

この記事を書いている時点では、既に日食は終わっているので、どのような結果、影響が出たかはもう結論が出ているわけですが、私が収集できる情報の限りでは結果を入手できませんでした。

ので、ここからは憶測ですが、電力供給ができず停電になった、とかの影響は皆無だっただろうと思います。

 

太陽光発電で供給できない分は、水力、火力をいつもより多く稼働させればそれで事足りるでしょう。

そもそも雨が降れば発電能力は著しく低下し、他の発電設備に頼らざるを得ないので、普段から雨の日は太陽光発電が発電しないと予測し、水力や火力で補っているはずです。

今回もそれと同様の措置を取ったのではないでしょうか。

この発電出力の調整は、日本の電力会社でも行われていることで、より一層再生可能エネルギーを導入していくために不可欠な技術です。

 

日本では2012年に金環日食が全国的に見られましたが、次に見られるのは2030年、それも北海道のみです。皆既日食ともなれば、さらにその5年後に関東、北陸の一部県でのみ見ることができます。

その頃には再生可能エネルギーが日常の暮らしに定着し、電源構成も様変わりしていることでしょう!

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